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イラスト制作ツール - 主線色トレス アナログ風

自動主線色トレス用アクション ■Photoshop/CLIP STUDIO PAINT

2013-07-27 21:01:11 update

塗り部分のレイヤーと主線のレイヤーの2枚のレイヤー情報をもとに
主線の色を、塗りの色に応じた色に自動的に変換し
アナログで描いたような線にしてくれるアクションです。(カラーインク風?)

線画の段階では黒一色で作画を行い、キャラクターの塗りが終わった段階で
このオートアクションを実行して、塗りのレイヤーの色から主線の色をつくります。

地塗りが終わった段階でこのアクションを実行して線の色を変えてから塗り進めるという使い方もできるかと思います。


なお 色トレスとは?はこちらに書きました →「色トレス」という言葉の変遷



ご注意

  • アクションの作成者は玉英です。
  • CLIP STUDIO PAINT版は、Windows 7 64bit、CLIP STUDIO PAINT EX 1.2.6 RCで動作確認しています。
    1.0.4以前のバージョンにはオートアクションパレットがないため使用できません。
    1.2.0以前のバージョンにはこのオートアクション中で使用している一部のフィルタがありませんので、使用できないものがあります。
    ソフトのバージョンアップに伴い、機能が使えなくなる等の可能性があります。
  • Photoshop版は、Windows 7 64bit、Photoshop CS6 extended 64bit で動作確認しています。「主線色トレス_試作2」アクションは、CS5以降の新機能を使用しているので、それより古いverでは使用できないと思います。どのverから使えるかは確認できていませんが、Photoshop 5.5ではアクションファイル自体読み込めないことを確認済みです。
  • 加工、再配布などは自由ですが、再配布の際にはこのページをご紹介ください。事前の許可は必要ありませんが、使用の感想などいただけると嬉しいです。


自動影色指定アクションはこちら 自動アニメカラー変換 オートアクション版(CLIP STUDIO PAINT用)
クリペアクション集g_action_CSP

はじめての方はここをクリックして使用規約をご確認ください。

g_action_CSP_lineに含まれているアクション
オートアクションセットg_action_CSP_Animecolorには以下のアクションが含まれています。



□主線色トレス_アナログ風(フルセット)

□主線色トレス_アナログ風(フルセット) および「□カスタム~」という名前の5つのアクションは、
使い方は全部一緒です。
「□カスタム~」というアクションは、□主線色トレス_アナログ風(フルセット)の機能を
一部削除したか、改造したものになります。アクション終了後にできる線の雰囲気が変化するのと、処理速度が違います。

アクションの使い方
  • 1■塗り部分のレイヤーをすべて複製し、複製したレイヤーを統合します。
      (あらかじめフォルダにまとめた状態で塗り進めておくと便利です。
       主線色トレス準備(彩色フォルダを選択も参照ください。)
  • 2■主線のレイヤーが上、塗りを統合したレイヤー(またはヌリワケのレイヤー)がそのすぐ下
      になっていることを確認します。
        ・塗りのレイヤーはカラーのラスターレイヤーにしてください。
        ・主線のレイヤーの表現色はモノクロでもグレーでも大丈夫です。
         ベクターレイヤーの場合も、ラスタライズの必要はありません。
  • 3■作業中の画像を保存してください。
       (たくさんのコマンドを実行するため、ヒストリーでアクション実行前の状態に戻しにくくなります。)
  • 4■塗り部分を複製・統合したレイヤーが編集中になっていることを確認してから、オートアクションを実行してください。
  • 5■オートアクションが終了するまでには時間がかかります。しばらく待ちます。


□主線色トレス_アナログ風(フルセット)





実行後(等倍)



アナログ感を出す為、
いったん主線部分をセピアで塗りつぶしてから、隣接する塗り部分の色をぼかしで取り、
紙に描いたものをスキャナしたようなざらつきを出す為にフィルタを何種類もかけています。
そのうえに、主線のフチを縁取りして50%・オーバーレイで重ねています。

解像度の高い画像や印刷用画像、線が太い画像にはこの「フルセット」を使うと良いと思いますが、
処理が重いのと、縮小するとつぶれるので、ここまでの処理は必要無いという場合もあるかと思います。
下記で紹介しているカスタム版のいずれかを使用した方が良いかもしれません。


◎ 変換後の主線の色合いの調整について

「フルセット」「カスタム」すべてに共通する事案ですが、
変更後の主線の色合いが気に入らない場合は以下のように対処して下さい。

1) アクションの実行後に、編集→色調補正をかける
 変換後の主線の本体は「主線」フォルダの一番下の「主線(色変え)」レイヤーになります。
 このレイヤーに対して、「明るさ・コントラスト」「レベル補正」「色相・彩度・明度」などで
 調整して下さい。
 
 線そのものを描き直したい場合も、基本的にこのレイヤーに対して作業します。(ラスターレイヤーです)

2) 1)で毎回同じ処理を同じフィルタで同じ数値で行うような場合、アクション自体を改造した方が良いと思います。
 各アクションの以下の部分の数値を調整するか、コマンドを差し替えてください。

 


3) もとの主線の色に近づけたい場合
 「主線」フォルダの一番上にあるレイヤーがもとの主線レイヤーそのものになりますので
 レイヤーを表示し、不透明度を調整すればOK
 

4) 部分的に色を変えたい場合
 主線「加筆」レイヤーは、主線(色変え)レイヤーでクリッピングされたカラのラスターレイヤーなので
 水彩やペンなどのサブツールで適宜描き込んでください。主線部分のみに描画できます。
 



□カスタム1_セピアで塗りつぶさない

塗りを統合したものだけをもとに主線を作成すると、
主線が重なった部分が透明になっている部分に隙間があいてしまいます。
また、塗りに接していない部分の線の透明度が薄くなります。
それを防ぐ為、フルセット版ではまず、セピア色で透明部分を埋めてから色をつけているのですが、
そのせいで淡い色の部分の色が茶色っぽくなります。
カスタム1ではセピアで塗りつぶす関連のコマンドを削除しています。

「フルセット」から以下のコマンドを削除したものです。


実行後(等倍)



□カスタム2_ガウスぼかし

「フルセット」では、塗りからの色の影響が機械的に見えないようにする為に
「放射ぼかし」でぼかしていますが、放射ぼかしは処理に時間がかかります。
カスタム2では放射ぼかしを削除し、かわりにガウスぼかし(ぼかす範囲:15.00)を追加しています。

「フルセット」の以下のコマンドを置き換えたものです。


実行後(等倍)

等倍だとフルセットとの差があまりわからないかもですが、絵によりお好みで……。


□カスタム3_ノイズを削る(高速)

「フルセット」ではアナログっぽさを出す為に
画像全体にノイズ系のフィルタをかけたりぼかしたりをしているので、処理が重くなっています。
カスタム3ではそこらへんのコマンドをごっそり削除しています。
放射ぼかしも削除しガウスぼかしに変更しています。
別にアナログっぽさは必要ないやという場合や、線が細い場合、
web解像度の画像等ではこちらを使うとよいでしょう。

「フルセット」から以下のコマンドを削除・置き換えたものです。


実行後(等倍)



□カスタム4_インク溜まりをオフ

カラーインクをつけペンにつけて描くと、乾燥したときにフチにインク溜まりができるので
中央より端のほうがわずかに濃くなります。
「フルセット」ではそれっぽさを表現する為にわずかにフチをつけているのですが
線が細い場合や、解像度の低い画像では潰れてしまうのであまり意味がありません。
カスタム4ではフチ関連のコマンドを削除しています。

「フルセット」から以下のコマンドを削除したものです。


実行後(等倍)



□カスタム5_インク溜まりを濃く

カスタム4とは逆で、インク溜まりを強調するため黒でフチをつけレイヤーモードを乗算に変更したものです。
線が太いイラストや、筆で書いたようなイラスト、レリーフのような演出をしたい場合等に
使うと良いかと思います。

「フルセット」の以下のコマンドを削除・置き換えたものです。


実行後(等倍)





□主線色トレス 20130727版 ※ver1.1で追加

□主線色トレス_アナログ風(フルセット)は印刷解像度のアナログチックな絵には良いのですが、
普段の私のweb解像度用の塗りにあまり合わなかったので(笑)、自分用にいろいろ改造したものです。
使い方は□主線色トレス_アナログ風(フルセット)等と同じです。

・薄い色の部分の主線ががっつりセピア色になってしまうので、銀髪や白い服の場合の修正が面倒だったので改善しました。
・色調補正もちょっと彩度高すぎたかなーと思って抑えめに。
・ノイズ追加部分を削除
・調整レイヤーのトーンカーブを追加

など
具体的にどのコマンドを変更したかは、↓をご覧ください。
CLIP STUDIO PAINT版
Photoshop版

photoshop版では、塗りつぶし→コンテンツに応じる を使用しているため、古いverやelementsでは使えません。

いちおう実行後の状態のキャプつくってみました
左が20130727版で、右が □主線色トレス_アナログ風(フルセット) になります。
特に薄い色の部分で違いが顕著に出ているかと思います。(右の方が濃い)
絵柄や解像度によってもどちらが合うか変わってきますので
ご自分の絵で試してみて、加筆修正が少なく済むヤツを使っていただければと。



□主線色トレス_アナログ風(背景用) ※ver1.1で追加
□主線色トレス_背景用 ※ver1.1で追加

□主線色トレス_アナログ風(フルセット)をもとに改造したものです。
背景や厚塗り用途に、主線を塗りの色で埋めてなじませたい場合に使うつもりで作りました。

具体的にどのコマンドを変更したかはこちら(□主線色トレス_アナログ風(背景用)の場合)↓
CLIP STUDIO PAINT版
Photoshop版

□主線色トレス_背景用は、上記からノイズの追加に関連するコマンドを削除したものです。
アナログ風のほうはがさがさした塗りや自然物の場合、
□主線色トレス_背景用 のほうはギャルゲ背景などによくあるエアブラシっぽい背景に使うとよいと思います。

photoshop版では、塗りつぶし→コンテンツに応じる を使用しているため、古いverやelementsでは使えません。

実行後(50%縮小)

こういうのっぺりした絵の場合は、「□主線色トレス_背景用」を使うのがいいと思いますが……縮小したらあまり区別がわからないですね。


「□主線色トレス_アナログ風(背景用)」を実行後、トーンカーブで調整する、という使い方もできます。





主線色トレス_試作1

おまけとしていれておきました。
pixivのこちらのページ で紹介されていた方法を参考に作ったアクションです。
□主線色トレス-アナログ風 と同じ使い方で使えます。
コマンド数も少なく非常に軽いのに見栄えが良くなります。
アニメ塗りやweb解像度の絵に最適。
※このサイトで配布してるverにしか入っていません。

実行後





主線色トレス_試作2

※photoshop版にしか入っていません。

pixivのこちら
色トレスを簡単にやる方法試してみた
および
*メイキング*CS5新機能を使う
で紹介されていた方法を参考にして作ったアクションです。
□主線色トレス-アナログ風 と同じ使い方で使えます。
Photoshop CS5から搭載されている新機能「塗りつぶし:コンテンツに応じる」を使用していますので、それより前のverでは使用できません。
そもそもコレをやる為にCS6を購入したんですが、確かに「コンテンツに応じる」はすごい機能なんですが、線の部分だと細すぎてぼかしフィルタ使ったのとあんまり区別つかんかったです。それよりクリペ内で作業が完結した方が便利なので、今はコレ使ってないのですが、とりあえず誰かの参考になるかもしれないのでいれときます。

実行後





主線色トレス準備(彩色フォルダを選択

これは色トレスそのものの処理のアクションではなく、
色トレスアクションを実行する前の段階の準備をするためのアクションです。

塗りの時、ヌリワケレイヤー+ヌリワケレイヤーでクリッピングしたフォルダ
の中にすべての塗りレイヤーを入れておき……

塗り終わったらフォルダをたたんで、
フォルダが編集中になっていることを確認して、このオートアクションを実行すると
すべての塗りを複製・統合したレイヤーが1枚できます。

このまま続いて色トレスアクションを実行すればOK、という







以上
ver1.1 20130727版および背景用のアクション2つを追加 2013/07/27
Photoshop版の.atnを追加 2013/06/08
ver.1 2013/06/08