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イラスト制作ツール - クリペアクション集g_action_CSP

オートアクション 作画枠設定、レイヤー一括追加、自動影色指定等 ■CLIP STUDIO PAINT

2014-03-06 04:49:20 update

CLIP STUDIO PAINT(PRO 1.1.0以降)では、反復作業の自動化のために「オートアクション」パレットが追加されています。
このページでは、玉英が使っているアクションセット g_action_CSP を配布しています。
いろいろ癖があるかと思いますが使えそうなのがあったらご利用ください。


旧verが必要な方はこちら ( 2012/11/14 up,ver1.1,51.4k )

ご注意

  • アクションの作成者は玉英です。
  • Windows 7 64bit、CLIP STUDIO PAINT EX 1.2.3、1.3.2 で動作確認しています。1.0.4以前のバージョンにはオートアクションパレットがないため使用できません。アクション「塗り用レイヤーセット(FULL/アニメカラー使用版)」の実行にはプラグインのインストールが必要です。ソフトのバージョンアップに伴い、機能が使えなくなる等の可能性があります。
  • 加工、再配布などは自由ですが、再配布の際にはこのページをご紹介ください。事前の許可は必要ありませんが、使用の感想などいただけると嬉しいです。

はじめての方はここをクリックして使用規約をご確認ください。

g_action_CSPに含まれているアクション
アクションセットg_action_CSPには以下のアクションが含まれています。使用例、使用条件などは後述します。 各アクション名には【F10】とか【Ctrl+F10】というように記号が添えられているのがありますが、これは私が割り振っているショートカットです。自動的に割り当てられるわけではありませんが参考にしてください。




作画枠設定(原寸・350dpi)【F10】
完成サイズの画像を新規作成して実行すると、完成サイズの5倍+余白分のグレーの作画枠と作画で使うレイヤーを追加します。




アクションの前提条件など
  • 使用前に、オートアクションパレット上で、「キャンバスサイズを変更」コマンドの左の設定切り替えチェックボタンをクリックしてダイアログが出るようにしておきます。
  • アクション実行後の解像度は350dpiになります。
  • 現状のアクションでは、画像サイズ+400pxとかの計算を自動でやってくれる機能がないので、
    「完成サイズ」から「作業用サイズ」の数値を事前に計算しておく必要があります。
    「作業用サイズ」は「完成サイズ」の5倍以上の大きさに決めます。
    例えば、
    「完成サイズ」が600×400ピクセルの画像の場合、
    単純に5倍すると3000×2000ピクセル
    これに任意の余白を足したサイズを計算して「作業用サイズ」を決めておきます。たとえば各辺に+400ピクセルする場合は「作業用サイズ」は3800×2800ピクセルになります。
    この数字を覚えておいて「キャンバスサイズを変更」ダイアログで入力します。
  • 私が必ず使うレイヤーをいくつか追加していますが、必要なさそうなら適宜コマンドを消してください。

アクションの使い方
  • 1■ 「ファイル」→「新規」 から、完成サイズのキャンバスを新規作成します。
  • 2■ オートアクションを再生します。
  • 3■ 途中で余白の大きさを決める為のダイアログが出ます。最初のサイズ×5+任意の余白分 の数値を入力してください。OKをクリックしたら続きのアクションが再生されます。
  • 4■ ヒストリーパレットに「背面へ」と出たら終了しています。
  • 5■ 適当な名前で保存して、作画を開始します。



作画枠設定4倍【Alt+F10】
完成サイズの画像を用意し、その4倍+グレーの枠つきの作画枠つきファイルを作成します。
使い方などは5倍のものと同じです。



スキャン線修正350dpi
スキャン後、二値化・輝度を透明度に変換 した
表現色モノクロ・黒と透明 のラスターレイヤーに対して使用することを想定しています。
ゴミ取りフィルタをパラメータを変えて2回実行し、綺麗な線にします。

パラメータは強めに設定しているので、細かい部分はゴミでなくても消えたり、潰れたりすることがありますので、適宜調整したり修正したりしてください。





主線レイヤー(単色ベクター)追加【INSERT】
新規にベクターのグレーレイヤーを追加し、レイヤー名を「主線用レイヤー」にします。
レイヤーのパレットカラーを黒にします。





加算(発光)レイヤーを追加【Ctrl+INSERT】
新規にカラーのラスターレイヤーを追加し、レイヤーモードを「加算(発光)」にします。
レイヤーのパレットカラーを薄いミントグリーンにします。






塗り用レイヤーセット(FULL/アニメカラー使用版)【F11】
※このアクションの使用には、「自動アニメカラー変換」フィルタプラグインのインストールが必要です。
「自動アニメカラー変換」フィルタプラグインはこちらでダウンロードできます。(セルシスのサイトです)
プラグインをインストールできない方、PRO版/Macユーザーの方等は
自動アニメカラー変換 オートアクション版 をお使い下さい。

「ヌリワケ」レイヤーの上にクリッピングフォルダを作成し、
クリッピングフォルダの中にシャドウ用・ハイライト用などの塗り作業に必要なレイヤー一式を追加します。
さらに、「ヌリワケ」レイヤーの直上に配置していた「仮影指定」レイヤーに塗られている色を、
「ヌリワケ」レイヤーの色から仮に導き出されたシャドウ色に塗り替えます。




アクションの前提条件など
  • コマンド数が多いので、アクションの実行後にヒストリーで元の状態に戻すのは面倒です。必ずアクションの実行前にファイルを保存してください。
  • カラーのラスターレイヤーにヌリワケをしたレイヤーを編集レイヤーにし、そのすぐ上に影指定ラフを配置してから実行してください。(必須です)
  • ヌリワケはアンチエイリアスのない状態にしてください。アンチエイリアスがかかったレイヤーに対して使うと、動作が重くなったり実行結果がおかしくなったりする可能性があります。
  • このアクションでは仮の影色が自動的に設定されます。ほとんどの色は色域別に適当に色相・彩度・明度をずらして指定されますが、アニメカラーを使用して塗り分けた場合はアニメカラー_カラーセット上の影っぽい色(原則的には2つ隣のタイル)の色に塗り替えられます。

アクションの使い方
  • 1■ キャラクターのヌリワケまで終わった画像を用意します。
    「ヌリワケ」レイヤー(名前はなんでもいい)はカラーのラスターレイヤーにし、二値の塗りつぶしツールやペンなどを使ってヌリワケておきます。

  • 2■ 「ヌリワケ」の1つ上に影指定用のカラーのラスターレイヤーを作成し、モノクロでざっくり塗っておきます。
    (この影指定はアクション中で透明度に応じて一色で塗り替えられるので、多色で塗ってもつぶれてしまいます。)
    影指定をしない場合は、ダミーの空レイヤーを置いてください。別の中身のあるレイヤーがあると誤作動して消えてしまいます。

  • 3■ 「ヌリワケ」レイヤーが編集中のレイヤーになっていることを確認してから、
    オートアクションを実行します。
    しばらく待ちます。
    ヒストリーパレットに「選択を解除」と出て止まったら終了しています。

  • 3■ 適当な名前で保存して、作画を続行します。

■コマンドリスト1  ■リスト2  ■リスト3  ■リスト4

塗り用レイヤーセット(自動仮影指定ナシ)【Alt+F11】
「ヌリワケ」レイヤーの上にクリッピングフォルダを作成し、
クリッピングフォルダの中にシャドウ用・ハイライト用などの塗り作業に必要なレイヤー一式を追加します。

上記「塗り用レイヤーセット(FULL)」アクションの影色指定ナシverです。
影響するレイヤーは編集中のレイヤー(ヌリワケ)1枚だけです。

色関連の機能が無く、レイヤーを追加するだけなので、ヌリワケがアンチエイリアスありの場合も使えます。




アクションの使い方
  • 1■ キャラクターのヌリワケまで終わった画像を用意します。
  • 2■ 「ヌリワケ」(名前はなんでもいい)レイヤーが編集中のレイヤーになっていることを確認してから、
    オートアクションを実行します。
  • 3■ ヒストリーパレットに「レイヤーの不透明度変更」と出て止まったら終了しています。
  • 4■ 適当な名前で保存して、作画を続行します。



描画色で塗り替える【Ctrl+F5】
編集中のレイヤーの、選択中の範囲のうち、透明以外の部分を描画色で塗りつぶします。
仮の影指定を本番の色に塗り替えたい場合や、既に塗り終わった部分の色替えをしたい場合に使います。






レイヤー不透明度を30%にする【PageDown】
レイヤーの不透明度を30%に下げます。
アタリや下描きの上にレイヤーを追加して清書等をするとき、下に敷くほうのレイヤーを薄くするのに使っています。



レイヤー不透明度100%にしてクリア【END】
編集中のレイヤーの不透明度を100%にして消去します。
下描き用に使ったレイヤーを白紙に戻すために使っています。



レイヤーを100%通常表示【PageUp】
編集中のレイヤーの不透明度を100%、レイヤーモードを通常にします。
一時的に薄くしたり合成モードを変えたレイヤーを元の状態に戻すのに使っています。



主線色トレス準備(彩色フォルダを選択【F12】
□主線色トレス アナログ風
については、こちらの記事を参照ください。↓
主線色トレス アナログ風


選択範囲から白モヤ追加
選択中のレイヤーの上に「白モヤ」という名前のレイヤーを新規作成し、
選択範囲の境界線上に帯状に白モヤを追加します。
不透明度を10%か20%くらいに下げて、空気感を出すのに使ったり
色変え&がさがさした水彩ブラシで加筆してオーラの表現に使ったりしています。

パーリンノイズ(いわゆる雲模様)フィルタを使っているので、大きな画像では処理が重いのでご注意ください。





5pxの縁取り
選択中のレイヤーの下に「フチ」という名前のレイヤーを新規作成し、
選択していたレイヤーの不透明部分+5pxの範囲を描画色で塗りつぶします。

髪の毛の先や先の尖っている部分の縁取りは不得手ですので、適宜描き足してください。



10pxの縁取り
選択中のレイヤーの下に「フチ」という名前のレイヤーを新規作成し、
選択していたレイヤーの不透明部分+10pxの範囲を描画色で塗りつぶします。

髪の毛の先や先の尖っている部分の縁取りは不得手ですので、適宜描き足してください。



ぼかし32px
選択中のレイヤーを、「ガウスぼかし」ぼかす範囲:32px でぼかします。



左へ10ピクセル移動 など
数値指定してレイヤー移動する機能がないのでいちおう登録してみました。
上下左右に、それぞれ10px、100px移動するアクションです。







オートアクションの使い方
オートアクションを使ったことのない方向けに、基本的な使い方を説明します。

公式サイトだとこのへんに解説が↓
オートアクションパレットの機能
オートアクションパレットの操作



ダウンロードしたzipを解凍し、g_action_CSP.lafをデスクトップなどわかりやすいところに置きます。
CLIP STUDIO PAINTを起動し、「ウインドウ」→「オートアクション」等でオートアクションパレットを表示します。

オートアクションパレットの左上をクリックします。

「セットの読み込み」をクリックします。


ファイルの読み込みダイアログが出ますので、g_action_CSP.laf を読み込みます。


アクションを実行するには、上部のセレクタでアクションセットを切り替えてから、項目名(例:「作画枠設定」)をクリックして選択し、オートアクションパレット右下の三角マーク(再生ボタンのデザイン)をぽちっと押せば、



そのアクションに設定された作業を、CLIP STUDIO PAINTが自動でやってくれます。

また、「ファイル」→「ショートカット設定」→設定領域「オートアクション」から、アクションをファンクションキーに割り当てることが出来ます。




オートアクションのカスタマイズ
収録しているのは私が実際に使っているアクションなので、あなたにとっては必要の無いレイヤー等が生成されるかもしれません。必要無いコマンドは削除するなど、カスタマイズしてご使用ください。
コマンドを削除するには、
  • 1■ コマンド名を右クリックし、「オートアクションの複製」をクリック
  • 2■ ▼をクリックしてオートアクションのコマンドリストを開く
  • 3■ 不要そうなコマンドの列の、一番左の実行切り替えチェックを外す
  • 4■ アクションを実行してみる
  • 5■ 問題がなければ、コマンドを削除する
のような手順でやると良いと思います。
コマンドは追加・入れ替えすることもできます。




以上
スキャン線修正350dpi を追加 ver2.1 2014/3/6
塗り用レイヤーセットをプラグイン使用のものに差し替え、アニメカラー変換アクションは別ファイルに、主線色トレスアクション修正 ver.2.0 2012/11/13
主線色トレスアクション修正 ver.1.1 2012/11/13
ver.1 2012/11/13